WANDERLUST

"袖触れ合うも他生の縁"

2022年5月19日 満たされた日

 

2022年5月19日、神戸国際会館こくさいホールにて、SUPER BEAVERのライブだった。今回も一人参戦だったけど、この日はとてもとても満ち足りた日になったので、その時の気持ちができるだけ褪せないように、数日噛み締めた今日その記録をする。

2016年から年一目安でビーバーのライブにお邪魔して、その度に色々なメッセージをくれるので泣かない時は勿論ないのだけど、今回は色々なタイミング、自分の心の状態、ライブ後の大事な人々とのやりとりと、全てのピースがかっちりハマってカタルシスのような何かを得た気がした。

尚、この日好きだった言葉たちは以下の通り。中でも最後のが一番好きだった。(一言一句正確ではない)

「頑張らなくても良いと言うのは無責任だと思っていて、頑張らないよりは頑張った方がいい、自分のために頑張れるのは自分しかいないから」

「生きるために未来の約束を、また次に会う約束をする。未来の話は生きていないとできないから」

「真っ平らな自分というものがあって、新しく大切な人やモノが増える度にそれらは目立って鎮座しているけれど、それらはいつしか自分の中に溶けていって自分の一部になってフラットになる。でふと気付いた時に失ってしまったらそこがぽっこり穴になる。」

最後の言葉の何がよかったかって、丁度、少し前に大切な人に会えなくなってしまうかもと思った時期があって、それがすごく重なって響いた。幸い失っていないけど。

言葉を聴いた時に、その人のことが真っ先に浮かんで、ああいつか一緒にライブ行けたらいいなぁとか思ったりして。ライブ直後、矢も盾もたまらず、本人にLINEをしそれを伝えたところ、私の舞い上がった熱量にあちらも呼応してくれて、あちらの想いなんかもシェアしてくれて。その一連の流れ全てが満ち足りてた。魂のコミュニケーションだった…気がする…。

その人以外にも、数人に感謝と愛を伝え(重い)、やりとりをするなど。はあ満たされていた…。

 

ビーバー自体も好きだけど、歌や渋谷さんの言葉を聴いた時に私の頭にたくさんの人の顔が思い浮かぶことがとても尊い。彼らは本当に歌もライブ中の言葉も、誰かを思い出させてくれるような、いつもそこにある何かを大切にしてるかっていう問いかけをくれる、たとえライブの場に本人がいなかったとしても。本当に大好きな人たちいつも有難う。

そして、きっと私自身も、いくつかの人にとってはそんな存在であって、だからこそ生きようと思う糧になっている気がする、それも尊い。自分が引っ越しをして遠くに行くって時にガン泣きしてくれる友人がいたなんて本当に尊いんだよね。別れが悲しいのは大きな意味を持った人と出会えた証拠だと歌っているけれど本当にそうだなって。

通したい自分のエゴを貫くこと、好きなものを好きだと言い続けること、自分の気持ちに蓋をしないこと、大事なものを大事にすること、どれもシンプルだけどとても難しいと言うことはそれなりに知っている。けれどそれでも生きて未来の約束をして、文字通り胃に穴が開いても、心無い人に絶望に落っことされても、生きて続けてきてくれたビーバーを見習いたい、私もそうやって生きたい。


確か、いつだかのライブで、渋谷さんが言っていた。(言っていなかったらごめんなさい。でも似たようなことは絶対言ってた)

それなりに長くバンドを続けていて、自分らより先に生を終わらせてしまった人がいた、それを見て思うのは、生きていれば努力すれば何でも叶うなんて無責任なことは言わないけれど、生きていなければ何にもならないと。そしてそれこそ生死彷徨うかもしれない目に遭っても意志を持って続けてきた人だからこそこの言葉の重みがずっしりくる。

私はまだ “27”の歌詞の、できれば死にたくないな、というフレーズは自分の中に浸透させられていない。いつかもっと生きたいと思う日が来るのかは知らないけど、その時にこの曲がもう一段深く好きになるのかも、。

 

とっても満たされていて温かい気持ち。この日の気持ちを、感情を、ずっと持ってたい。おバカだから時に忘れちゃうかも知れないけど。

ビーバー有難う。ビーバーをここまで繋げてくれたその周りの人も、今私の心に住んでくれてる人たちも有難う。本当に、”一人で生きていたならば”、こんな満たされ感も感情も一生持たなかった。この曲も元々素晴らしかったし好きだったけど、この日のお陰でさらに深みを増しました。

 

人間としての生を生きれば生きるほど、噛めば噛むほど味のあるバンドだとわかった気がした。それもまた生きる理由にしたい。あとそれぞれの明日に行ってらっしゃいと言ってもらったので明日もその先も生きます。

 

***

後日談。その後行きたかった友人と有明アリーナに行けました。尊かった。何度でも有難う。